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毎年キロロに来て思うこと

あけましておめでとうございます。

 2015年の日本時間の年明けは、キリマンジャロ下山直後のバスの中で過ごし、現地時間での年明けはホテルのバーでお客様と登頂の祝杯をあげていました。いろいろありましたが、2日に帰国、3日から北海道・キロロに家族旅行に来ています。

 この時期に家族で北海道に来るのは昨年に続き2度目。長男と長女がアニーキッズアカデミーというスキースクールにお世話になっていて、昨年とってもよかったので、スクール推しでスキー場を決めた感じです。スクールだけでなく、旅行に出ると和室、という我々家族の好みの部屋がゲレンデサイドの、しかも1階にあって、滑らない次女1歳8ヶ月を夫婦で交代で子守りするのにも条件にぴったりで、来年以降もここにお世話になりそうです。

 毎年、この時期に北海道に来ると、もう日本の観光業は日本人のみを相手にするのでは無理があるんだろうな、ということを感じます。ニセコほどじゃないのでしょうが、キロロでも肌感覚で言うと2割程度が外国人、特にアジアからの旅行客が、団体、個人問わずにいる感じです。

 北海道のスキーリゾートが比較的外国人対応に成功しているのは、スキー業界の内需の凋落が激しく、外に目を向ける必然性があったことがあるのでしょう。もともとの山容や雪質などのコンテンツが非常によいことも相まって、少なくとも外国人が外国人向けのサービスを始めることを排除しなかった、というのがよかったのだと思います。もちろん、いろいろ現場でいろいろ紆余曲折があったのは容易に想像がつきますが、今のところ、成功例と言えるのではないでしょうか。

 転じて、山業界の話。一部の山小屋では今年の夏の悪天候などを受けて、多い日では2割程度が外国人で占められたこともあったようです。が、まだまだ外国人対応に積極的とは言いがたい状況です。英語HPを立ち上げているところも少ないでしょうし、英語がしゃべれるガイドや英語ツアーをどこで見つけてよいかもよくわからない状況です。やれることがまだまだ山積みです。

 内需が大きすぎると、グローバルに戦うことをやめてしまい、ガラパゴス化してしまうのは他業界でも見てきた流れです。内需がこれから先ある程度伸びる予測があれば、それも一つの道かもしれません。が、日本の人口が減少していくという条件の中で戦わなければならないとすると、ガラパゴス化=先細り、ゆでがえる、と言い換えられるでしょう。つまり、現状維持をもくろむとしても、外需対応は必然の流れです。業界への経済の流入は大雑把に言って顧客単価×人数で表されるわけで、人口減を前提とすると、顧客単価を上げていく施策となりますが、「公平」の名の下に、富裕層だけをターゲットにしたサービス、というのを嫌うこの業界では、人数の方を調整する、つまりインバウンドを加えていく、というのが生き残るシナリオだろうと私は見ています。

 観光業全体で言えば、冨山和彦さんの「なぜローカル経済から日本は甦るのか」で言うところのローカル経済に属していながらグローバル経済で戦わなければならないという2面性を持っており、ローカル経済のスピード感に慣れてしまうとグローバルにおいていかれると言う難しさがあります。

 ただ、一方でスキーと同じく、日本の山にはコンテンツの素晴らしさがあります。この強さを活かして、いかに戦っていくか、ということが大事になるでしょう。
 
 うちの「やまどうぐレンタル屋」では2割弱のお客様が外国人です。もともと、レンタル事業を立ち上げた時に考えていたターゲットは「初心者」と「外国人」でしたから、私としてはまだまだ少ない数字です。前者はかなり広げてきた気がしますが、後者はまだまだこれからでしょう。今年は、こちらの対応を進めていきます。もちろん、レンタル事業のみならず、2の矢、3の矢を放っていきます。

 2020年に向けて、といういったんのタイムリミットが切られている中、じっとしている暇はありません。今年も頑張っていきます。
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Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトを運営してみてわかったこと

 うちの販売サイト「やまっ子」では、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon(FBA、通常)に出店していて、他に、自社サイトと実店舗として、新宿店があります。
 在庫はデータで一括管理されているので、新宿店に並んでいる商品でも、楽天で売れれば引き当てられて、見た目は存在していても売れてしまった商品、ということになります。通常、各サイトで販売されると10分程度で他サイトで在庫が引かれます。このタイムラグが問題になるほど売れれば良いのですが、今のところ、問題になったことはほぼありません。


 新品の販売は、これから力を入れていこうと思っている分野ではないのですが、レンタルでどうしても在庫をだぶつかせておかないと直前対応できない、ということがあり、だぶつかせた新品在庫を販売に回しています。
 中古の販売は、これから伸ばしていこうと思っている分野で、今年1年間は、査定から出品までのオペレーションを作ることに注力してきました。どこを外注して、どこは自社でノウハウを蓄積して、査定の甘さ、辛さもどの辺りにおけばよいか、ということを実験してきました。今はまだ出品量が追いついていませんが、年明けには、大量に出品できる体制が整ってきました。


 新品商品に関しては、基本的には全チャネル同価格で出品しているのですが、楽天やYahoo!はポイントが増加したり、登録だったりツールバーのダウンロードだったり、クレジットカードの入会だったりでキャッシュバックがあったりするキャンペーンをモール側でやっているので、実質の支払額はかなりの開きがあります。
 
 通常時の売り上げ比で、楽天:Amazon:Yahoo!:自社サイト+新宿店 = 4.5:4.5:0.5:0.5くらいなのですが、(Yahoo!ショッピングはご多分に漏れず、無料化で慌てて出店したので、まだまだこれからです)ここまで出店して3年ほどになりますが、出店前には分からなかったこと。マクロで見ているわけではなくて、うちの話だけなので、どこまでがアウトドア限定か、どこまでがうちぐらいのフェーズ限定かはわかりませんが、主に楽天とAmazonの話になりますが、書いてみます。Yahoo!は今んとこ楽天とほぼ変わらない動きをしているかな。

1 そもそも、単純にECやっても儲からない
 元も子もない話なんですけどね。実際、実店舗持っててECを追加する、とか型番商品じゃないものを開発できる力があるとか、キュレーションしてセレクトショップ的なものをつくるセンスがあるとか、なにか光るものがないと、大量に仕入れて、価格勝負につっこめば死にます。当然。特にモール上では、導線の確保と価格比較がメインの勝負所になるので、安く仕入れられる筋があるか、他社が扱っていないものを扱えるか、が勝負になります。モールってそこでの上がりを親方に献上して、導線の確保を頂く、という仕組みな訳で、やっぱり親だけが勝つ仕組み。EC化が遅れている分野だから、というぐらいの理由でECにつっこんでくると死亡フラグがたちます。

2 Amazonと楽天の顧客はそもそも違う
 アウトドアのお客様、という括りでモノゴトを考えると見誤ります。Amazonのお客様と楽天のお客様はそもそも全然別もの。ネットショッピングに慣れてて、楽天とYahoo!とAmazonを価格比較する、みたいな人は、全員そういう風にしていると勘違いしがちだけど、そうじゃない。一方で、楽天入信者はポイント万歳、みたいになっているけど、そんなにみんながみんなポイントのために生きているわけでもない。
 実際、楽天が相当大きなキャンペーンやっても、うちのAmazonの売り上げがそんなに影響を受けないところを見ると、お客様自体が別、と考える方が正しいでしょう。

3 Amazonと楽天の売れ方は全然違う
 例えば月に1000万円の売り上げがあったとして、Amazonは毎日20-40万円の売り上げがコンスタントにある感じ。楽天は、日に100万円越える日もあれば、10万円割り込む日もある、という感じ。だから、売り上げだけみればAmazonの方が安定していていい感じです。楽天はキャンペーンに乗っからない限り上積みが見込めなくなってきます。在庫確保・オペレーションのてんからもAmazonの売れ方の方が当然楽。

4 楽天は上位にまんべんなく売れる、Amazonは1位総取り
 Amazonって真ん中のショッピングカートを取れなければ売れないんですね。多少安くしても、サイドバーにいるうちは売れない。真ん中を取った人が総取りする仕組みです。楽天は、価格が多少違っても、おまけつけたり、送料をいじったり、いろいろ打ち手があるんですが、Amazonはその辺、勝ち負けがはっきりしています。

5 ある日突然Amazonは売れなくなる
 一番の楽天とAmazonの違いは、AmazonはECモール兼販売サイトだ、ということです。つまり、親もやれば子もやります。
 Amazonで扱ってなかったものを売り始めて、最初はいい感じで売れるなーと思っていると、ある日ぱたっと売れなくなります。Amazonがメーカーから仕入れてきて、本体で売り始めると、4. で書いた通り、真ん中のショッピングカートはAmazonのモノになります。Amazon本体が取り扱い始めた後、真ん中のショッピングカートを取るのは至難の業です。
 いずれ全てAmazon化するんだろうなー、と考えると、大変だと思います。1に戻る。そもそもひねりなくECやると、ヤバい。



さ。2014年もそろそろ終わりです。12月決算の弊社では、棚卸しが面倒すぎて、決算大セールと称し、自社サイトではほぼ仕入れ値でセールしています。楽天のポイントが欲しい人は楽天もキャンペーン中ですよ!Tポイントが欲しい人は、明日からYahoo!ショッピング店でキャンペーンなので、お見逃しなく!

http://www.yamakko.net
http://www.rakuten.co.jp/yamakko/
http://store.shopping.yahoo.co.jp/yamakko-store/

 ただ、今年1年いろいろ実験してきましたが、新品の型番商品メインの販売サイトは先があんまり見込めなさそう、というのが結論。やっぱり通常型番商品の小売りは相当スケールしないと難しい。
 登山用品×レンタル、の市場を作ってきて、もうすぐ丸5年になります。来年からは、登山用品×中古、の市場を作れるように頑張っていこうと思います。

長野県警山岳救助隊に聞いた、事故対策に登山者に持っていってもらいたいもの3つ

 先日、長野県警山岳救助隊の航空班の方の講演をお聴きする機会がありました。
その中で、とても興味深かったのが、「登山者に持っていってもらいたいもの3つ」です。「発煙筒、のこぎり、赤スプレー」だそうです。登山の世界に20年以上いるのですが、発煙筒を持っていってほしい、という話ははじめてで、「その発想はなかった!」という感想。それも、理由もかなり論理的でした。

 日本全国で山岳遭難の統計をとると、道迷いがかなりの部分を占めますが、登山口の標高が高く、急峻な山が多い長野県では、一番多いのは滑落、転倒だそうです。滑落や転倒の場合、80%程度が縁での救助で、どれだけ早く病院まで搬送できるか、が肝になるそうです。
 まず、ヘリで救助できる状態であること。上記の3つよりももっと基本で大事なのが「ヘルメット」です。頭部の損傷を守ることはとても大事で、ヘルメットを被っていたから助かった事例はかなりあるそうです。
 ヘリが飛べても、要救助者がどの人なのかヘリから見つけられない、ということがやっかいだそうです。山ではヘリが来ても、不用意に手を振らないこと。だれが必要があって手を振っているか、だれがただの挨拶か、分かりません。
 樹林帯の中にいた場合、人側からは樹林帯の隙間からヘリを見上げられるけど、ヘリはそもそも真下を見ることができない上に、樹林帯の中の人までは見つけられないので、場所が特定できないそうです。実際に同じ事例のヘリからの人を見た写真と人からヘリを見た写真を見せていただきましたが、確かにヘリから人を見つけるのは大変だ、というのがよくわかりました。
 そのために必要なのが「発煙筒」です。発煙筒が焚かれていれば、すぐに場所が特定できて、病院までの時間が短縮化できるそうです。発煙筒を焚いて、それをヘリから見ている写真も見ましたが、確かに一目瞭然でした。
 
 場所が特定できても、樹林帯の中だった場合、半径2m程度の隙間がないと、人が降りられないそうです。そのために必要なのが「のこぎり」です。半径2m程度であれば、要救助者を動かすよりも周囲の枝を切り落とす方が早いようです。

 春山や冬山の雪の上では、なかなか要救助者をみつけられないようで、その時に役に立つのが「赤スプレー」だそうです。これは、雪の季節だけですが、確かに、見つけられやすそうです。

 ガイドをやっていて、事故の対策で持っていくもの、となると、非常食や笛を思い浮かべましたが、より実用的なお話を伺えました。
 
 長野県山岳遭難救助隊の弦間さん、大変勉強になりました。ありがとうございました!
プロフィール

チョモランマの頂上でThinkPad

Author:山田 淳(やまだ・あつし)
株式会社フィールド&マウンテン代表取締役
「登山人口の増加」「安全登山の推進」がミッション。 登山道具の宅配レンタル 「やまどうぐレンタル屋」 新品・中古品販売 やまっ子

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