スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山岳事故の9割が中高年? いやそれは統計のアヤでしょう

ちょうど山岳事項統計の分析を少ししましたが、新しい統計が公表されたようです。

http://gohiking.blog9.fc2.com/blog-entry-76.html (誰が山岳事故を起こしているのか)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000625-san-soci (Yahoo!ニュース)

 

Yahoo!ニュースでは、過去最多の事故件数となったこと、40才以上で事故全体の90%を占めることなどが挙げられています。確かに事故件数の最多は杞憂すべき事態。だけど40才以上で90%。若い人たちは事故を起こしてないのか、そうすると先のブログの仮説は崩れたか、、、と思い、ちょっと検証してみました。

 

そもそも、40才以上で中高年、という区切りにすること自体非常に違和感があります。中高年、ってせめて50才以上、山に登っている人たちの元気な姿をみていると60才以上じゃないと現実をうまくあらわさないんじゃないか、と思いますが、データがそこまでないのでそれはさておき。

 

レジャー白書の21年分が出ていないので、事故率の分母が出てきません。そちらは刊行されてから計算するとして、中高年比率を考えてみます。

H20年 1567(中高年遭難者数) / 1933 (全体遭難者数) = 81%

H21年 1602 / 2085 = 77%

やはり中高年比率は下がっています。つまり、中高年の事故が目立って多いものの、最近は若者の事故が割合として増加傾向にあるということです。

ちょっと大きな仮定になりますが、H20年の登山者の年齢分布とH21年の年齢分布がほぼ同じと仮定すると、

事故比率は、

全体 2085 (全体の遭難者数) / 6049千人 (全体登山者数) = 0.034%

中高年 1602 (中高年の遭難者数) / 4308千人 (中高年の登山者数) = 0.037%

若年層 483 (若年層の遭難者数) / 1741千人 (若年層の登山者数) = 0.028%

山岳事故の90%が中高年、と聞くのと全然違った感覚になりませんか?若い人が事故を起こしていないなんてことはない。ただ、登山人口が全体的に高齢化しているので、件数は当然中高年に多くなっている、ということです。

と、いうわけで若い人も安全登山に努めましょう。

スポンサーサイト

13才少年、エベレストに登る

アメリカの13才の少年がエベレストに登頂したそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100524-00000524-reu-int


13才とはすごい。13才でエベレストの頂上まで行くこと自体、すごいことだと思います。
私が登ったのは23才。登頂率は2割程度。つまり、大人がしっかり準備をしてから来て、8割は登れずに帰っていくのです。それが13才。

私が富士山でガイドしていてよく聞かれる「何歳から登れますか?」と言う質問。「個人差もありますが、小学校中学年ぐらいなら登れます」って言うのですが、その年齢と数歳しか違わなくてエベレストでしょう。

ボンボンだとか、周りの大人が登らせたのではないかとか批判もあるようですが、それは筋違いだと思います。ほかのスポーツだって今や小さいときからやらないと第一線にはなかなか立てない時代。小さいころからゴルフ習ったり野球習ったりする子供と同じことだと思います。山の場合、一気にかかる値段がすごいので批判が集まるのでしょう。

大人が登らせたのではないかというのも変な話。大人が登らせただけで登れる山じゃありません。もちろん環境がそう向かわせた部分はあるのでしょう。が、最後まで登る気力たるや、あっぱれです。

このあとビンソン(南極)に向かって7サミッツ達成だそうです。
エベレストに比べたら格段に登りやすい山ですし、大丈夫だとは思いますが、気を抜かずにがんばってもらいたいと思います。

日経MJの1面を山の記事が占拠 「山ファッション、頂上競う」

「山ファッション、頂上競う」

http://www.nikkei.co.jp/mj/

 

確かに、山スカートが大人気で山に行ってもカラフルな若い女性の服装が目立つようになってきました。数年前の状況考えると、新聞の1面を飾っているだけで不思議。

 

ただ、水を差すわけではありませんが、登山人口、そんなに伸びていません。新聞と同じ出展のレジャー白書によると、、、

人口の推移

                            (万人)

  H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20
登山 930 840 880 650 650 650 550 570 590
ピクニック・ハイキング 3450 3490 3410 2750 2750 2620 2620 2630 2470

 

平成18年に底を打ってから微増。確かに右肩上がりではあるものの、そんなに急激に伸びている感じではありません。

じゃあ、最近のブームっぽいのはなんなのか。私の仮説は、、、

1) H12年ごろのブームよりも若い人が多い(つまり定年前で働いている)

2) そのため、山に行く日が特定の日になってしまう

3) 混雑してブーム感が生まれる

登山人口に関しては、おそらくそういう状況で、登山人口の伸び以上にブーム感が生まれているのではないかと思います。

ただし、市場が大きくなっているのは事実で、こちらはH12年ごろよりも大きくなっています。やっぱりファッション性を求めるとある程度消費してもよい、となるのでしょうか。

H12年ごろよりも客単価が上がっているということは、ただでさえ高く感じる山道具にファッションと言う付加価値をつけて、もっと高い登山ウェアを買っているということ?恐るべし登山ガールたち。

プロフィール

山田 淳

チョモランマの頂上でThinkPad

Author:山田 淳(やまだ・あつし)
株式会社フィールド&マウンテン代表取締役
「登山人口の増加」「安全登山の推進」がミッション。 登山道具の宅配レンタル 「やまどうぐレンタル屋」 新品・中古品販売 やまっ子

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。