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アウトドア業界の情報ソースがまた一つ減ってしまった

夏の間、こういう調べ物もできませんでした。落ち着いてきたので、アウトドア業界のアレコレ調べておりました。

そしたら、ひっそりと、ナチュラムが外資系企業になっていました。

ソパージャ エス ピー アール エルによる当社株式に対する公開買付けの結果及び親会社の異動に関するお知らせ

半年近く前の話なのですが。アウトドア業界の動きとしては、コージツのTOB、山と渓谷の買収、岳人の事業譲渡等と並ぶ大型案件と言えるでしょう。


ナチュラムは、アウトドア、キャンプや登山や釣りのECとして名を馳せた会社です。
10年前ぐらいのECの売り上げランキングとかだと結構上位に出てきていて、ECブームに乗っかって上場を果たしています。
IRから分かる通り、後発のECに価格競争を仕掛けられ、苦しくなってきた、というところでしょう。

もちろん、手をこまねいていた訳ではなく、ブログ等でコミュニティ作りにはげんでいた訳ですが、もうブログでコミュニティ、ってシンプルじゃなく、よっぽど仕込まないとできない。それが比較的簡単だったのは、FBやtwitterがなかった頃の話。そこでも戦略をミスった感じ。

昨年から、IR見ても、前から存続に疑義、とかになっていた訳で、驚きは全くないんですが、なんかアレですね。ニッチ業界×斜陽業態という意味では、山業界×紙媒体、とか山業界×小売り、とかは同じ構造に見えますね。レンタルももうすぐ過当競争になって、値段が下がってきて(以下r。

もう一つ興味深いのは、確か私の記憶が正しければ、登山用品小売り大手数社もEC部門の配送をナチュラムの親会社のミネルヴァホールディングスの中の配送代行会社がになってたはずなんですよね。ミネルヴァはそれら+自社の配送を担当していて、販売データ等を全て収集できる状態だったはずで、それらを活用しても、ECの価格競争には勝てなかったのかなぁ。非常に興味深いです。ただ活用しきれなかっただけかもしれないけど。

業界を絞り込んでいても、ケンコーコムぐらいサイズがあれば、楽天へとかという手もあったんでしょうけど、いかんせんこのサイズでは。結局、吸収されていく先として、プラットフォーム側に行くか、アウトドアという軸でグローバル側に行くか、と言う比較で後者だったのでしょう。プラットフォーム側からは見向きもされないサイズ、というのはニッチ業界のつらいところです。

ところで、この買収の形はどっかで見たことあるぞ、と思ったら、コージツとバーグハウスによく似ています。バーグハウスが日本業界に参入する際に、コージツ株をゴールドマンサックスかどっかから買い取って、小売りチャネルを足がかりに参入してきた件。今は公開企業じゃないので、コージツの株主構成は分からないけど、コージツでやたらバーグハウスが売っているのはそういうわけです。

このニッチ業界はどうなるんでしょうね。とりあえず私としては、公開企業があんまり減ると、情報ソースがなくなって困ってしまいます。公開していても、ミズノとかスポーツデポとかみたいな公開大手企業の一部部門でのアウトドア、パタゴニアやブラックダイアモンドみたいな外資で日本は本の一部、だと情報ソースとしてはなかなか使いにくい訳で、コージツのTOBに続いてアウトドア小売りの情報が出てこなくなるのは悲しい限りです。

アウトドア×パブリック企業、だとティムコぐらいになっちゃいました。
スノーピークとかモンベルとかIPOしたりしないですかね。ないだろうなぁ。
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プロフィール

山田 淳

チョモランマの頂上でThinkPad

Author:山田 淳(やまだ・あつし)
株式会社フィールド&マウンテン代表取締役
「登山人口の増加」「安全登山の推進」がミッション。 登山道具の宅配レンタル 「やまどうぐレンタル屋」 新品・中古品販売 やまっ子

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